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isbn978-4-89407-321-0

もっと知りたいマザーグース

解説書/写真集

 「あっちにも、こっちにも!」映画の中にみ~つけた。大阪の高等学校英語教師が映画の中にイギリスの伝承童話マザーグースを10年以上探し続けています。前著『映画の中のマザーグース』(1996年10月8日発行、スクリーンプレイ)以後、著者が、映画からさらに広げて文学・ポップス・漫画……等に出てくる新発見のマザーグースを47例紹介、楽しく、詳しく解説しています。末尾にはこれまで発見のマザーグース全528例を一覧表で紹介してします。


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書籍 ¥1,200(税別)

内容紹介

 この本は、大修館書店の「英語教育」誌で1997年から4年間連載した「マザーグースの散歩道」を1冊にまとめたものです。前作『映画の中のマザーグース』との大きな違いは、映画だけでなく児童文学やミステリーの用例を数多くご紹介しているところでしょう。
  『不思議の国のアリス』『ピーター・ラビット』『赤毛のアン』『ドリトル先生』『くまのプーさん』『大草原の小さな家』『メリー・ポピンズ』など、みなさんがよく知っているお話で、マザーグースは頻繁に引用されています。アガサ・クリスティーをはじめ、多くのミステリー作家も、マザーグースを効果的に用いた「童謡殺人事件」を書いています。 おなじみの映画や児童文学、ミステリーに顔を出しているマザーグースを知れば、一見とっつきにくく思えるマザーグースも親しみ深いものになるでしょう。(2002年10月 著者)

本書の構成について

【見出し語
基本的にはマザーグースの唄の第1行目をアルファベット順に載せましたが、わかりやすいように短くしたものや、他の唄との混同を避けるため多めに載せたものもあります。

【マザーグースの唄】
マザーグースの唄にはさまざまなバリエーションがあるのですが、原則としてThe Oxford Dictionary of Nursery Rhymes (Iona and Peter Opie, Oxford University Press, 1951) の語句にならいました。スペースの関係上、長い唄の中には最初の節だけしか載せていないものもあります。

【マザーグースの日本語訳】
できるだけ元唄に忠実に訳そうと試みましたので、韻を踏んだ訳にはなっていません。北原白秋、谷川俊太郎、寺山修司、和田誠をはじめ数多くの訳がでていますので、マザーグースに興味を持たれたかたは、ぜひいろんな訳を読みくらべてみてください。

【語句】
難しいと思われる単語や連語などについて簡単に解説をしました。反意語には(反)、イギリス固有の語彙には(英)、参考になる表現には(参)と記して載せておきました。

【解説】
唄の歴史的背景や遊び方などの説明と、実際に映画の中でどのような意図で引用されているかについて解説しました。マザーグースのうたや、日本のわらべうたは「唄」と記し、作詞されたうたは「歌」と記しました。 また、日本のわらべうたで、似た発想のもの、似た遊び方をするものも、いくつか載せました。日本のわらべうたと比べることによって、マザーグースをより身近に感じてもらおうというねらいです。『近世童謡童遊集』(尾原昭夫著・柳原書店)から多くのわらべうたを引用させていただきました。マザーグースに比べると、わらべうたは新聞や映画で引用されることはほとんどありません。しかし、日本のわらべうたも、しっかりと子供たちの遊びの中に根付いており、それゆえ、ほそぼそとしかし絶えることなく受け継がれていくのだろうと思います。

【映画からの実例】
マザーグースが映画の中で引用されている部分のダイアログを載せました。元唄と語句が違っていることも多く、実際にはいろいろ変えて歌われて(唱えられて)いるということがわかります。なお、『刑事コロンボ』は映画ではなくテレビシリーズですが、ビデオのレンタルが可能ですので実例の中に含めました。

映画の中でのマザーグース引用の意図

映画の中でのマザーグース引用の意図は、次の8つに大別されます。かっこ内の数は後のリストに掲げた映画528例の内訳です。どこに分類したらよいか迷うものもありましたが、引用場面を検討し分類するよう努めました。

1.愛情(いとしい者への愛情の発露) (42例)
子供を寝かしつけるときや幼い子供を目の前にしたときに、愛情をこめてマザーグースを歌ったりつぶやいたりします。唄の種類は、やはり子守唄が多いのですが、子守唄に限らず遊ばせ唄などさまざまな種類のものが子供を寝かしつけるときに歌われていることがわかります。

2.郷愁(幼年時代の象徴) (8例)
幸せだった幼年時代に母親から歌ってもらった唄。マザーグースが過ぎ去りし古き良き時代への郷愁を誘うものとして登場します。

3.からかい(からかい・嘲笑・冗談など) (154例)
マザーグースを子供っぽいものとしてとらえ、唄を引用することによって冗談を言ったり相手をからかったりします。唄の種類としては人物唄が比較的多く用いられています。

4.恐怖感(43例)
ホラー映画・ミステリー映画などで、恐怖感を増すためにマザーグースが引用されることがあります。マザーグースには、不可解な唄や不気味で残酷な唄が数多く含まれます。そういった不気味なイメージを利用する作家も多く、アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』などが例としてあげられます。唄の種類としては数え唄が比較的多く用いられています。

5.状況説明(映画の内容やその場の状況を説明) (172例)
映画のタイトルに引用されたマザーグースが、その映画の内容を端的にあらわしていることがあります。また、登場人物がその場の状況や自分の感情を唄の一節を使って説明することもよくあります。これらはマザーグースを意図的に引用した例です。

6.決まり文句(41例)
マザーグースとしてより、むしろ決まり文句として引用されることがあります。マザーグースが無意識に引用された例です。格言や占い唄、願掛け唄などがこれに含まれます。

7.学習(9例)
英語習得の目的で非英語圏の人がマザーグースを歌ったり、訛をなおすために唄で練習したり、替え唄を暗記の手助けにすることがあります。

8.単なる歌・BGM(59例)
単なる歌・BGM・挿入歌としての引用です。強い引用の意図が感じられず、上記1から7のどこにもあてはまらなかったものをここに分類しました。

見本ページ

c183見本頁

目次

はじめに ……………… 3
マザーグース・インタビュー ……………… 10
Old Mother Goose ……………… 14
Birds of a feather ……………… 20
Bye, baby bunting ……………… 24
Eeny, meeny, miney, mo ……………… 28
Fee, fi, fo, fum ……………… 34
Goosey, goosey gander ……………… 38
Here we go round the mulberry bush ……………… 46
Hey diddle diddle ……………… 50
Humpty Dumpty ……………… 54
Hush-a-bye, baby ……………… 58
I do not like thee, Doctor Fell ……………… 64
Jack and Jill ……………… 68
Ladybird, ladybird ……………… 76
Little Bo-peep ……………… 80
London Bridge ……………… 86
Mary had a little lamb ……………… 92
Mary, Mary, quite contrary ……………… 96
Monday’s child ………………100
Now I lay me down to sleep ………………106
Old King Cole ………………110
One, two, buckle my shoe ………………114
Oranges and lemons ………………118
Pease porridge hot ………………128
Please to remember ………………134
Punch and Judy ………………140
Red sky at night ………………144
Ring-a-ring o’roses ………………148
Roses are red ………………152
Sing a song of sixpence ………………158
Solomon Grundy ………………164
Something old, Something new ………………168
The first day of Christmas ………………188
The man in the Moon ………………194
The Queen of Hearts ………………198
There was a crooked man ………………202
There was an old woman who lived in a shoe ………………206
Thirty days hath September ………………210
This is the house that Jack built ………………214
This little pig went to market ………………218
Three blind mice ………………222
Tinker, Tailor, Soldier, Sailor ………………226
Tom, he was a piper’s son ………………230
Tweedledum and Tweedledee ………………234
Twinkle, twinkle, little star ………………238
Up and down the City Road ………………242
Who killed Cock Robin? ………………246
Yankee Doodle ………………252
コラム
サスペンス映画『スパイダー』を読み解く ……………… 42
児童文学の中のマザーグース ……………… 72
萩尾望都はマザーグースがお好き ………………122
マザーグースの授業 ………………157
ビートルズとマザーグース ………………172
リスト
マザーグースがでてくる映画リスト ………………256
マザーグースがでてくる児童文学リスト ………………269

著者紹介

鳥山 淳子 (とりやま じゅんこ)

○大阪外語大学外国語学部イスパニア語科卒業。 ○メキシコのユカタン大学に約10ヶ月間国費留学。 ○大阪府立南寝屋川高等学校、守口東高等学校を経て現在、旭高等学校勤務。 ○マザーグース研究会会員。 ○日本イギリス児童文学会会員 ○著書:『映画の中のマザーグース』(株式会社スクリーンプレイ) ○エッセイ:『父と母の昔話』(文藝春秋)に「引用の母、マザーグース」掲載 ○ホームページ:「大好き! マザーグース」
http://www2u.biglobe.ne.jp/~torisan/

書籍情報

書名: もっと知りたいマザーグース
著者: 鳥山淳子
定価: 1,200円(本体価格)
発行: 2002年10月9日
体裁: A5判 280頁
出版社: 株式会社スクリーンプレイ
ISBN978-4-89407-321-0