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isbn978-4-89407-104-9

アメリカ留学これだけ覚えれば安心だ 続・フリーズの本

学習参考書

「フリーズの本」の続編。知らないと危険な単語や表現ばかりでなく、アメリカで安全に生活する為の情報も満載。アメリカ生活のシートベルトです!


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書籍 ¥1,262(税別)

内容紹介

If hate and fear are guiding forces to the future, what kind of future will the youth of today be able to promise their children?
もし、憎しみと恐れが未来へと導く力なら、現代の若者は、自分達の子供達にどんな未来を約束できるというのだろう?

ネヴィル・ブラザーズのCD「The Fire This Time」の第1曲目は上記の言葉で始まる。そして、このCDの11番目に Living In Fear とタイトルが付けられた曲が納められている。この曲は1992年10月にアメリカ、ルイジアナ州において射殺された留学生、服部君に捧げられたものである。

服部君は Freeze と Please を聞き違えたが故に射殺されたと言われている。もしそうであるならば、服部君の事件は一過性の偶発的事故で終わったことだろう。しかしそれは悲劇の第1幕に過ぎなかった。その後、事件は相次いでいる。1993年にサンフランシスコ郊外で栗山昌一さんが、本年3月にはロス郊外で松浦剛さん、伊藤琢磨さんの二名が、そして4月にはデンバーで竹本浩一さんが凶弾に倒された。そして本原稿を書いているさなか、8月4日、ニューヨークで砂田敬さんが頭部を撃たれ脳死状態に陥り同月7日に生命維持装置が外されたというニュースが入ってきた。

ロスで犠牲になった二人は映画少年で、将来映画制作に携わるため希望に燃えて留学していた矢先の出来事であった。この二人の事件はマイケル・キャンパス監督で映画化されることが決定されるという皮肉な結果を迎えている。

日本では日本人が犠牲者になった事件しか報道されない。しかし犠牲者は何も日本人だけでなく、ドイツ、フランス、イギリスなど国を選ばない。実際、アメリカでの銃による犠牲者数は想像を絶する。1994年1月のニューズ・ウイークによれば、アメリカには 211,000,000丁の銃があり、犠牲者の数は自殺を含めて3万8000人以上、アメリカ人の3人にひとりは友人や親戚の中に銃撃された者がいるという。

単純計算すれば、国民ひとりあたりに1丁の銃、200人にひとりは一年に一度は致命的な発砲をするということになる。この一発が自分に当たり新聞の見出しになる確率は高いのか低いのか…アメリカ赤十字社のポスターに次のような文句がある、
 
「生き残ることはそれなりに生きる準備をすることである」

本書は前書「フリーズの本」の続編である。知っていなければ危険な単語や表現をより密度を上げて集めている。また、今回は表現だけでなく、アメリカで安全に生活する為の情報も集めている。その為にサンフランシスコ警察や Project SAFE と呼ばれる旅行者安全対策協会などに協力を仰いだ。また、現地で生活するアメリカ人、日本に滞在するアメリカ人、それに駐在・留学経験者、あるいは現在駐在・留学をしている人々から危険な目にあった経験談などを本書の目的を逸脱しない程度に集めている。これらの情報は、ごく普通の人々が、ごく普通に生活する上で遭遇したごく普通の出来事に過ぎない。このごく普通という点がまさに恐い。アメリカで生活する予定のある人は一読して頂きたい。旅行者安全対策協会が注意を呼びかける内容と見事に一致していることに驚かれるであろう。短期の旅行者だからと言って安全とは限らない。旅行者を狙い撃ちする昨今のフロリダ州の状況を考えるなら旅行者の方がより危険度が高いとも言える。

本書中の表現は、前書同様、映画からピックアップしている。状況とともに覚える表現ほど的確な意味を教えてくれるものはないという発想からである。しかし、大切な表現が必ずしも映画に使われているとは限らない。そのような場合は映画以外から取り上げた。

「もしアメリカから銃をなくす力があるとすれば、それは外国からの圧力以外には考えられない」という表現をどこかで読んだ覚えがある。まるで日本の外交政策のようで、とうとうアメリカはここまで来たかと情けなくなる。前述のネビル・ブラザースは Living In Fear の印税の50%を服部基金に寄付するという。銃の撤廃を訴える外国の力に望みを託すのであろうか。本来が狩猟民族である彼らから銃を取り上げるのは、農耕民族から鍬を取り上げる行為にも等しい。果たしてそんなことが可能なのか、著者には皆目分からない。しかし、知人のアメリカ人の中には銃を嫌悪する人々が少なからず存在するのも事実。そのような人が少しでも増えることを願って、ささやかながら著者も何がしかの貢献をしたいと思う。本書印税の50%を服部基金に寄付する。

第一章 生死を左右する英語

この章は生死に直接関係し、それも意味を考えていたのでは手遅れになる恐れがある英語を集めている。日常生活においてこの種の英語に触れる機会はあまりない、またあっては困る。だがもし、そのような状況になったら、まるで映画でも見ているようなシーンが目の前で展開されることになる。危険は足を持っている。あなたが避けようとしても向こうからやってくる。本章の英語を覚えたからといって本質的な解決にはならないが、知らないと知っているでは雲泥の差、正反対の結果になるかもしれない。

Break yourself

[ 意味 ]
実例が自ら語っているようにこれはスラングで「ポケットを空にしろ」、すなわち「金を出せ」ということ。しかし英語圏の読者に向かってわざわざ新聞が解説を加えているぐらいだから広く一般に行き渡っている表現とは言いがたい。事実これを耳にして理解できないアメリカ人も多い。もちろん最新のスラング辞典にもまだ紹介されていない。

[ 聞き取りのポイント ]
k の後に y が続くので同化に近い現象がおき連続部分が「キュ」の音になる。全体で「ブレイキュアセルフ」のように聞こえるであろう。

[ 解説 ]
1993年に日本人留学生の栗山昌一さんが頭部を撃たれ死亡した事件が発生した。栗山さんもBART(サンフランシスコとその周辺を走る地下鉄)の駅近くで犯行にあい、実例の新聞が報じている場所とさほど離れていない。警察当局は犯人の英語が速すぎたか、あるいは犯人が栗山さんの理解できないスラングを使用したために栗山さんの対応が遅れ悲劇に結びついたのではないかと言っていた。仮に見出しのような表現が使われたとすれば、これが理解できる日本人が果たして何人いるだろうか。しっかりと覚えておきたい。犯人がこちらの語学力に合わせて言葉を選んでくれるとは到底考えられないのだから。

[ 新聞からの実例 ]
The Daily Review (July 21, 1994)
BART police reports filed with the court said that Joseph T. Walten of Oakland was talking on a phone in front of the station shortly after 1 a.m. Monday when he was approached by a man wearing a black hooded jacket.
Walten told police the man approached him and ordered “Break yourself!,” which is street jargon for “empty your pockets.”
Walten pulled a dollar bill from his pocket and the robber ordered him to “Drop it!” police reported.
The robber then ordered Walten to drop the telephone, and Walten cursed at the man.
The robber then pulled a machete from underneath his jacket and started striking Walten with the blade, police said.

裁判所に提出された BART 警察の報告書によると、月曜日の午前1時過ぎにジョゼフ・ウォルトンさんが駅前の公衆電話で電話をしていると黒いフード付きジャケットを着た男性が近づいて来た、という。
ウォルトンさんが警察に語った所では、その男性は彼に近づき「Break yourself!」と命令したと言う。
これはスラングで「ポケットの中のものを出せ」と言う意味。
ウォルトンさんがポケットから1ドル紙幣を取り出すと、強盗は今度は「捨てろ!」と命令した。
それから強盗が受話器を置くよう命じたのでウォルトンさんは強盗に悪態で応じた。
強盗はジャケットの下から中南米で見られる刀を取り出しウォルトンさんに切りつけた。

書籍情報

書名:アメリカ留学これだけ覚えれば安心だ
著者:新田 晴彦
仕様:B6判 236頁
定価:1,262円(本体価格)
発行日:1994年10月18日
出版社:株式会社フォーイン
スクリーンプレイ事業部
ISBN978-4-89407-104-9