この映画について
「生と死、喪失感、愛、愛する人を失うことへの恐怖感、これらがこの映画の根底にある」と、監督のガブリエレ・ムッチーノは言う。ピューリッツァー賞の受賞作家ジェイク・デイヴィスは、自らの交通事故で妻を亡くす。その事故の後遺症と戦いながら、8歳の娘ケイティの育児と次作執筆活動の両立に苦労を重ねる。
臨床心理士の視点から見るこの映画
子どものトラウマ体験はその後に様々な困難を残す。トラウマ体験を持つ人の症状には侵入的症状(フラッシュバックなど、思い出したくないのに思い出してしまう)と回避的症状(健忘のように思い出すことが出来ない)がある。専門家は、小さい頃に両親2人ともを亡くす程の不幸の目に遭う子供に対しての影響を語る。
この映画のキャスト
主人公ピューリッツァー賞の受賞作家ジェイクを演じるのは、2000年の『グラディエーター』でアカデミー賞の主演男優賞を受賞するラッセル・クロウである。大人となったジェイクの娘を演じるのは、『レ・ミゼラブル』(2012)などに出演したアマンダ・セイフライドで、その恋人となるのは、エミー賞を2度も獲得したアーロン・ポール。
この映画の英語について
ニューヨークを舞台とする日常会話の場面が多い映画のため、日本人英語学習者にも聞きとりやすい。以下発音、語彙、文構造、コロケーションについて項目ごとに見ていく。
リスニング難易度表と目次
スクリーンプレイ編集部が独自に採点したこの映画の「リスニング難易度」評価一覧表です。リスニングのポイントを9つの評価項目に分け、通常北米で使われている会話を基準として、それぞれの項目を5段階で採点。また、その合計点により、映画全体のリスニング難易度を初級・中級・上級・最上級の4段階で評価しました。結果、この映画は総合19点。レベル中級の教材です。
日英見開きページの編集
スクリーンプレイ・シリーズは左に英文、右に日本文の見開きページでバイリンガルの編集です。ト書きもセリフも完全な対象レイアウトですからとてもわかりやすい。左ページの右欄には英単語や文法など英語・語彙にかかわる説明が、右ページの右欄には登場した固有名詞やストーリーの背景、歴史、セリフの意味するところなど色々な方面からの詳しい解説を編集しています。
コラムと著者関係者
この書籍には、冒頭カラーで印刷された「この映画について」などの定番テーマを含む9のコラムが収録されています。以下に紹介したのはそのひとつ「この映画から覚えておきたいセリフ ベスト10」と題するコラムです。実際には右ページにもコラムは続きますが、ここでは割愛しています。その他、本書の製作に関わった人々はすべて奥付に紹介しています。また、本書には外国著作権者がいますのでその著作権表示もあります。
書籍情報
仕 様: 四六変形判、152ページ
定 価: 1,600円(本体価格)
発行日: 2016年9月1日
出版社: 株式会社 フォーイン
スクリーンプレイ事業部
ISBN 978-4-89407-553-5
映画情報
監督: Gabriele Muccino
出演: Russell Crowe / Amanda Seyfried / Diane Kruger
会社: Voltage Pictures
制作: 2015年
リスニング難易度表
評価項目 | 易しい → 難しい |
---|---|
会話スピード | 12345 |
発音の明瞭さ | 12345 |
アメリカ訛 | 12345 |
外国訛 | 12345 |
語彙 | 12345 |
専門用語 | 12345 |
ジョーク | 12345 |
スラング | 12345 |
文法 | 12345 |
合計 | 19点(中級) |