Story

宇宙の彼方から、突如として月の数倍もの大きさを持つ、エイリアンの母船が地球に飛来した。そこから現れた幾つもの子機ですら、街を覆い尽くすほどの巨大さである。恐怖におののく者、歓喜する者で世界中が混乱に包まれているころ、エイリアンたちは人類に一斉攻撃を加えるべくそのタイミングを計っていた。そして、遂にエイリアンの攻撃が始まる。一瞬にして地球上の主要な都市が焼き尽くされ、人類は、人種・宗教・イデオロギーの違いを超えて一致団結し、生きる権利をかけてエイリアンと壮絶な死闘を繰り広げる。人類の総反撃の日、７月４日は、奇くしくもアメリカの独立記念日。今人類は、アメリカだけの独立ではなく、人類全体の「独立」を祝うために戦いに赴く…。ＳＦ、パニック、戦争映画の要素がふんだんに盛り込まれた超娯楽大作。

English

随所にちりばめられた気のきいたジョークが、ややもすれば重い雰囲気になりそうなこの映画を、心おきなく楽しめるものに仕上げている。戦闘シーンが多いために、ハイテク用語や、通信･軍隊関係の専門用語が頻出するが、一般的な知識としての理解の範囲を大きく超えることはなく、電話の応対などの身近な表現も多く含まれている。さまざまな人々がさまざまな英語を話すものの、全体としては個人差にとどまる程度の標準的な英語で、比較的聞き取りやすい。ふんだんに盛り込まれたＳＦＸの映像美もさることながら、セリフにさまざまな工夫が凝らされていて、見れば見るほど楽しみが増してゆく超大作である。本作が出世作となった主演のウィル・スミスの、軽妙な英語が楽しい。